1)貴金属元素について

そもそも貴金属とは?

文字通り「貴」な特性をもつ金属。

・化学的に安定

・耐食性に優れ

・色も美しく

・資源的にも貴重(希少)

・高価

・単体では柔らかく、

・展延性※に富み、

※叩いて薄い板状に広げたり、引っ張って細い線上状に伸ばすことができる性質

・別の金属を加えて合金にすることが容易

ジュエリーに使われている貴金属

1  金(ゴールド)  Au

2  銀(シルバー)  Ag

3  プラチナ(白金と同じ)  Pt

4  パラジウム   Pd

5  ロジウム Rh    メッキ用

6  ルテニウム Ru    硬さを増すためPtに添加

7  イリジウム Ir    硬さを増すためPtに添加

8  オスミウム Os

3〜6の6元素をプラチナ族という。

2)貴金属で使われる用語

a 合金

1つの金属に別の元素を1種類以上加え、それらを溶かしたりして混ぜ合わせたもの。

《種類》

二元合金

金と銅の合金のように2種類の金属からできた合金。

三元合金

3種類の合金

多元合金

多種類の合金

《メリット》

単一な金属では得られない優れた性質を作り出せる。

例えば

・硬さやバネ性などを与える。

・切削性をよくする。(加工し易い)

・色々な色調を出す。

・融点を下げてろう材として使えるようにする。

・価格を下げる。

b.カラット

ゴールドと宝石の両方で、古くから使われてきた単位。意味合いは異なる。

《宝石用のカラット》

重さの単位。1カラットは0.2g

《ゴールド用のカラット》

品位の単位。

金の含有率を24分率で表す。

c.1000分率

貴金属では品位を表す単位として1000分率(バーミル ‰)が使われる。あるものの量が全体の1000分の幾つに当たるかを表すもの。

d.トロイ・オンス

古くから使われている貴金属の重さ(質量)の基本的な単位。

1トロイ・オンスは約31.1035gに相当する。

ゴールドコインなどで、1/10、1/4、1/2、1ozなどのようにoz表示のものがあるほか、海外の貴金属地金相場に使われている。

e.ホワイト・ゴールドとプラチナ

ホワイトゴールドは和風に言い直すと白金になるがプラチナではなく、金合金の一種。割り金にパラジウムやニッケルなどを用いた白い金合金。ホワイト・ゴールドを日本語では白色金と表現してプラチナの白金と区別している。