ジュエリーの素材には、種類ごとに特性があり、加工や取り扱いなどに関しても注意するべき点も異なる。

➡️ジュエリー素材について物質的な分類および理解は非常に大切。

☆『宝石』とは自然物質のみをさす用語で、人口生産物に対しては用いない。(JJA/AGLの『宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法』にて定めている。)

1)宝飾用素材の分類

a  有機質宝石

動植物の器官や組織であったり、あるいは生物の生理作用に関連する物質で、真珠、さんご(コーラル・ポリプの軸骨)、象牙(象の基盤)、こはく(古生代の樹脂の化石)、べっ甲(海亀の一種であるタイマイの甲羅)など。

☆一般的に硬度が低く傷つきやすいこと、また酸やアルカリに弱いことから、取り扱いには十分な注意が必要。

b  鉱物

宝石のほとんどが鉱物。

鉱物は一定の化学組成と固有の構造をもっており、それに基づいて物理特性-硬度や光学性-などが決定される。

→これらの性質を調べることで宝石の種類を調べることができる。⬅️宝石の鑑別

結晶

原子が規則正しく配列したもの。

透明宝石はほとんどが結晶。

多結晶集合体(ごく小さな同種の結晶が多数集合したタイプ)は、結晶質だが、結晶が小さいために半透明、あるいは不透の宝石になる。

(例ジェイダイト)

岩石

2種類以上の異なる鉱物の集合体。

(代表例・・数種の青色鉱物からなるラピスラズリ)

非結晶

規則正しい原子配列をとたないもの。

(代表・・オパール、ガラス)

 →宝飾品として使われる天然のガラスは

オブシディアン(黒曜石、黒色)

モルダバイト(緑色)