ベリル族はバレエティー豊か!

コロンビア、ブラジル、ザンビア産のエメラルド
エメラルド以外のベリル

全般に淡いパステルカラーで優しい印象の宝石が多いことから、コンビネーション・ジュエリーの素材として使われるようになっている。

エメラルドと他のベリルは性質に大きな違いがある。これは、産出される地質環境の違いによる。

一般にベリルは比較的傷気も少なく大きな結晶が採れる。

エメラルドは過酷な条件のもとで成長するために、結晶のサイズも小さく、多数のインクルージョンが取り込まれる。

a.透明材の含浸

エメラルドのインクルージョンの最も一般的なものは、結晶の空隙部に閉じ込められた自然の液体。カット、研磨するときに、空隙部が表面に切り出され、輪郭が白く目立つようになる。

そこで無色のオイルや樹脂を中に含浸させ、本来の状態に復元するのが目的。

伝統的技法として行われ、今日でも性質上必然的な処置として容認され、ほとんどのエメラルドに含浸が行われている。

b. アクアマリンの加熱

一部の産地では、かなり濃い色のアクアマリンが産出され、「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれている。 

しかし、産出した時、ほとんどのアクアマリンのの色には、緑色味、褐色味が含まれているために、これらの余分な色味を取り除く為に加熱が行われて、澄んだ海水青色にされるのが普通。

c. エメラルドのその他に処理

着色オイル、あるいは樹脂を含浸。

淡色のエメラルドは、時に緑色や青色などの

コーティング、ペインティング

色を濃く見せる簡易な方法。

充填

表面のキャビティに樹脂状の物質を充填。

d.合成エメラルド

天然のものと全く変わらない特性をもつ合成エメラルドが主流。注意が必要。