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歴史的背景
高度な研磨加工技術をもたなかった時代には、自然のまま美しい色をもつカラーストーンだった。
紀元前4000年頃
最古の宝石市場であるバピロンで、エメラルドが取引されていた。当時の『エメラルド』は『緑色の石』を指す総称だった。
宝石の役割
装飾具
その美しさゆえにいつの時代でも珍重されてきた。
信仰の対象(身を守るための護符)
ガーネット
十字軍の兵士が身を守るために身に付けた。
ルビー
不老長寿の象徴
エメラルド
女神の御神体
富と権力の象徴
サファイア
聖職者の印として、ローマ法王はじめすべての枢機卿の右手に、大粒のサファイアを埋め込んだ指輪。
現在までうけつがれている誕生石
それぞれの生まれ月の宝石には意味があり、これを身に付けていると幸せが訪れると信じられている。
誕生石の由来
・旧約聖書の『出エジプト記』に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石
・『ヨハネの黙示録』中に理想郷として描かれた聖都の12の城門の土台を飾る宝石に由来(イスラエルの12の部族、あるいは12の使徒の象徴)
・紀元前のバビロニアに住んでいたカルディア人によって創始された西洋占星術の黄道十二宮のそれぞれに配置された宝石。天頂にある星座を象徴する石の力が最も強くなると信じられていたことが、月々の石を順次取り替えて身に付ける習慣になった。