立春の朝、母が亡くなりました。86歳でした。

嫁ぐ前に両親から貰った真珠の柔らかな輝きに
癒されております。

認知症で施設のお世話になっていて、最近はコロナ禍のため、面会させて頂くのも色々な制約が厳しい状況でした。それでも、老衰が進む状況で、施設の方のご好意で何度か面会をさせて頂き、子どもたち(母には孫たち)とも数日前にそれぞれ会わせることができていました。

心残りがないと言えば嘘になるのですが、一緒に過ごせた時間の方を見て、感謝したいと思います。

父を61歳で癌で亡くしたことを思えば、母は86歳まで生きてもらえたのでありがたいことなのですが、親を亡くすのは年齢に関係なくどんな言葉でも言い尽くせない喪失感の半端ないものなのですね。

86歳、認知症の影響もあり老衰が進んでいると主治医の先生からお話頂いておりましたが、それでもこんなに早いとは思っておりませんでした。

改めて、今日が最期の日になったとしても後悔が残らないように人との関係を大切にしたいと思いました。

与えられた日を時間を、本当に大切に、人に事に接したいと思うことができました。

母との別れは、この歳になってもまだ受け入れ難いものがあり、まだ夢の中にいるように感じるのですが、肉体を離れた母の魂が、いつでも私のそばにいて守ってくれるようになったのだと思えるようにしたいと自分に言い聞かせております。

皆さまの日々が、穏やかで幸多きものであることをお祈り致しております。