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漫画『宝石の国』
たとえ粉々になっても破片さえ集めれば蘇生することができる肉体を持つ宝石たちの物語です。
とはいえ、月人に連れ去られてしまっては、どうしようもありません。無数にやって来る月人たちは、宝石たちを捕まえバラバラにし装飾品にしてしまうのです。攫われないようにするため、宝石たちはベアを組んで助け合いながら、月人たちとの戦いを余儀なくされています。
『宝石の国』のモルガナイト
『宝石の国』2巻3ページ 登場人物紹介より引用
薄いピンク色のボリュームたっぷりの長髪で、ポニーテールに結うこともありました。ちょっぴりつり目気味で、頭の後ろに両手を当てるなど立ち振る舞いもあまり女の子って感じではなく、口調も荒めでやんちゃな雰囲気でした。無茶をして金剛先生に叱られることも多く、そんなときは、一緒にいたゴーシェも巻き込んでいました。
主人公のフォスとも仲良しで、からかいあったり、一緒に遊んだりしていたものでした。それなのに、フォスが、ナメクジになってしまったときは「そのままでいいんじゃね。キモいけど」と、かなり辛辣とも言える言葉を吐いていました。悲しみを表すのが苦手だったのかも知れません。
『宝石の国』の新モルガナイト
下の絵の出典 bibi.star.jp
モルガナイトとゴーシェが月人に連れ去られてしまいった12年後、別のゴーシェとモルガナイトが生まれています。
月人の生きる時間は私たちと違ってとても長いスパンです。そのため12年はとても短い時間で、まるで入れ替わるように同種が生まれたとの認識でした。それは非常に珍しいことらしく、生まれ変わりとみなされました。
ところが、新モルガの性格は以前のモルガとは正反対でした。とてもシャイな性格で困り顔でいることも多いのです。周囲から前のモルガと全然違うねと言われることをとても気にしていました。そんな新モルガに主人公のフォスは、「あいつも君が好きだと思うな」と言いました。前のモルガは粗暴で口が悪かったけれど、それでも一緒にいると楽しかったことなどを話していました。
それ以後、新ゴーシェと一緒にフォスのことを先輩として慕うようになっていました。
髪の毛は前のモルガと比べて短く、いつも右サイドにポニーテールにしています。
2人のモルガナイトから思ったこと!
最初のモルガナイトは、立ち振る舞いが粗野で、言葉も荒め、とってもやんちゃなのだけれど、明るく楽しい性格でした。
新しく生まれたモルガナイトは、大人しくシャイな性格でした。そして、ネガティヴに考えてしまう傾向がありました。周りの宝石たちが、「前のモルガナイトと全然違う。」と言うのを聞いて、「昔のモルガナイトのほうがいいんだ」と解釈して、自信を無くしてしまっていました。自分を肯定的に捉えられないのは辛かったし、悩んだことと思います。
そんな新モルガに主人公フォスは、「あいつも君が好きだと思うな」と言ったのです。前のモルガも(自分も他の仲間も)の複数の主語です。そのみんなが「好き」と感じてくれているという言葉に救われたとのだと思います。大人しくシャイな自分を好いてくれているのです。『好き』の言葉はありのままの自分で良いのだと、自信を持たせてくれたとことと思います。フォスは、前のモルガに対しても、「口が悪かったり、からかわれたりもしたけど、一緒にいる時間はとても楽しかった。」と言っていました。欠点もあるありのままのモルガが好きだったと伝えたのです。人はそれぞれ持って生まれた性格が違うものです。それをそのまま認めてもらえることで、自分を肯定して前を向いて歩けるのだと思いました。
私のモルガナイトです!
とっても優しい雰囲気のリングです!
新モルガナイトに近いタイプの子かしら♡とっても可愛いリングです!優しい気持ちになれます!
モルガナイトのパワー
岡本憲将さんの『ハッピージュエリー』より引用
ヒーリングポイント
可愛らしい色合いを見ているだけでも癒される感じですが、日頃ストレスを解消してくれるパワーを、持っているそうです。ストレスや不安のない穏やかな自分が取り戻せるとのことです。
ストーンヒストリー
鉱物学的には、エメラルドやアクアマリンと同じ仲間、ベリル(緑柱石)です。ベリルは色ごとに固有の名前がついていることが多く、ピンクの石のみをモルガナイトと言うそうです。歴史は比較的新しく約100年前に発見されました。宝石学者のクンツ博士が、有名な銀行家で宝石コレクターとしても名高かったJ.Pモルガン氏にちなんで命名したとのことです。