a)外観的特性

カラーストーンは、色の美しさが大切な要素となる。

主成分の元素自体が色の原因となる宝石もあるが、多くは不純物として含まれる元素が原因となり、同じ鉱物でも異なる色が現れる。

「パーティ・カラード」「バイ・カラー」

1つの宝石で部分的に色が異なる。

独特の光学効果を示すもの

「アステリズム」(星彩効果、スター効果)

三方向に密度高く配列する「シルク」と呼ばれる微細な針状インクルージョンから光の反射により6本の光線が現れる。

スター・ルビー、スター・サファイア

「シャトヤンシー」(変彩効果、キャッツ・アイ効果)

多くの種類に見られる光学効果。

クリソベリル・キャッツ・アイが有名。

「変色性」(チェンジ・オブ・カラー)

アレキサンドライトに見られる。

自然光下と白熱光下で色が変化する効果。この石が赤色と青緑色の光をほぼ等量透過することによって起こる現象。

「プレイ・オブ・カラー」(遊色効果)

オパールの黒色、白色、橙赤色などの地色に現れる虹色の閃光。

この効果は、電子顕微鏡でやっと確認できるほどの小さな珪酸粒子が三次元的に配列する、オパール独特の構造によって生まれる光の回折と干渉に起因。

b)物理的性質

宝石の耐久性に関わる硬度や靭性と、輝きに深く関係する光学特性が含まれる。

硬度

傷のつき易さや摩擦の程度を決定する。

高い硬度を持つ宝石は完成度の高い研磨が行われる。

靭性(じんせい)

衝撃に対する抵抗力。

硬度と必ずしも一致しない。

劈開

結晶において一定方向に平滑に割れること。

ダイヤモンドやトパーズのようにこの性質が顕著だと、硬度が高くても強い打撃により割れることがある!!

逆にジェダイトは、それほど硬度は高くないが微細な繊維状結晶の絡み合った多結晶集合体のため非常に丈夫。

屈折率

透明宝石の美しさを左右する輝きは、屈折率に基づいて考慮されたカットにより生み出させる。

鉱物は種類毎に、それぞれ固有の値を示すことから、屈折率は鑑別上の最も重要なデータとなる。

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