宝石のカッティング・スタイルを決定する特性は?

最も重要なファクターは色と透明度です!

殊に色が命のカラーストーンでは、結晶の最も美しい色を示す方向が正面になるように「オリエンテーション」(石取り方向が決定させる)

ただし希少な原石を有効にカットするための「歩留まり」が考慮される。

a.ファセット・カット

透明カラーストーンの場合には、色の美しさに加えて表面光沢、そして内部からの高い輝きを得るために、角度の異なる小さな面を沢山つけたファクター・カットが行われる。

ファセット・カットの各部の名称

形状のバリエーション

ブリリアント・カット

全体が三角形、あるいは菱形の面で構成される。

ステップ・カット

(四隅が面取りされるとエメラルド・カット)

四角形の面で構成される。

ミクスト・カット

上下これらの組み合わせ

ファンシー・カット(上記以外のカット)

ハートシェイプカット、ペアシェイプカット、マーキースカット

b. カボッション・カット

   半透明、不透明の宝石は、内部からの輝きは期待できないので、主として表面の艶、色の美しさ、量感を強調する、カーブしたドームで構成されるカボッション・カットが施される。

   美しい光学効果を得るためにカボッション・カットが必要。その際、内部のインクルージョンや

組織の方向を十分に考慮したオリエンテーションぎ自由となる。