みにくいアヒルの子でも、ジュエリーパワーのお陰で白鳥になった夢を見ることができたのです!

専業主婦時代、特に子どもが生まれてからは、ほとんど休みなくコマネズミのように動き回っておりました。

   夫の希望で結婚退職をし、家事と育児に明け暮れる日々を選んだことを後悔したことはありません。ただ、まるで休みの取れないと言われているコンビニのオーナーのようだと感じていました。

    それでも、我が子たちは愛しく、子どもたちの世話をしながら、3度3度の食事作りと片付け、掃除、洗濯に追われる日々を、それなりに楽しんでいたと思います。

    公園遊びや幼児サークル、お稽古事、幼稚園の送り迎え、アフター幼稚園等、子育て中の母なりに外に出る機会も増え、ママ友達も増え、専業主婦なりに新しい世界が広がっていきました。

    ママ友達の中には、子育て中とは思えないほど、自分のことも綺麗にできている人もいました。それに比べると、お化粧もせず(皮膚が弱くてできず。時間的にも経済的にもゆとりなく)、服装も見事に適当でした。自分のことは、ろくに気も遣えずに日々バタバタと過ごしておりました。

     そんな状況でも、自分を惨めに思わずに済んだのは、子どもたちの笑顔と、私を取り合って兄弟喧嘩をするほどに我が子らに必要とされていたことに加えて、実はジュエリーの力があったように思います。相当自己満足でしたが。

     家の中だけなら、どんなに自分が見すぼらしく見えても平気なのに、外に出て、同じ子育て中なのに、きちんと綺麗にできるママ友達を見ると、情けなくなりそうでした。あの頃は本当にまだまだ若かったなあと思います。

   そんな時は、綺麗なジュエリーを身に付けるようにしました。すると、構わない情けない自分が、ちょっぴり綺麗になれたような、ありのままでも大丈夫なように感じることができました。

ゆとりのない心を元気付けてくれたのもジュエリーでした。私、ジュエリーに癒されてました!

    お化粧もせずに、洗いざらしの着古した服を着ていても、ジュエリーの力でラフなお洒落に変えてくれるような気持ちになれました。今思えば、多分に自己満足的だったのですが、お陰で、元気に外に出て行くことができました。

    独身時代のジュエリーが、まさか子育て中の支えの1つになるとは思ってもおりませんでした。かつての、お洒落の完成の為のジュエリーではなく、お洒落するゆとりのない自分の心を元気付けてくれるジュエリーです。癒しのジュエリーを無意識のうちに感じはじめていました。

   さくらももこさんの、「宝石物語」を知ったのはこの頃でした。どうしてこの本に出会ったのか、今となって覚えておりませんが、僅かな隙間時間を見つけて、夢中になって読んだのを懐かしく思い出します。

「宝石は綺麗なだけでも十分に素晴らしいけれど1個1個にパワーがある。」

   非科学的と笑われようとも、私はジュエリーのパワーを信じられる気持ちがしていました。実際、あの頃の私は、確かに宝石に力を与えられていたように思います。