先日、ジュエリー、ルースの査定にプロの方がいらしてくださいました。査定中、お値段の根拠を丁寧にお教えくださったので、とても勉強になりました。そこで、カラーダイヤモンドを選ぶとき、鑑定書(ソーティング)にて、チェックするポイントを大きく6つの視点にてまとめてみます♡
目次
必ずチェックすべき6つの視点
① カラット(Carat = 重量)
大きいほど、希少性が高く、存在感もあるが、高価になってしまう。
カラットのみでなく、サイズをしっかりチェックすること。同じ、カラットでも、厚さのあるルースだと、見た目のサイズは小さく見えてしまう。しっかり、縦・横サイズのチェックをすることが大切。
② カラー(Color = 色)
まず、ナチュラルかトリートメント(人工的に色を付けた)かを確認する。ファッションとして持つのならリーズナブルなトリートメントは魅力ではあるが、価値の高いのは、ナチュラルのもの。
その上で、色の濃い(価値の高い)順に
ファンシービビット 色濃く鮮やか(人気高)
ファンシーインテンス 色濃く強烈な(人気)
ファンシーディープ 色濃く深い
ファンシーダーク 濃いと言うより暗い
ファンシー 色が出ている
ファンシーライト 色を感じられる
ライト なんとか色を感じる
ベリーライト 僅かに色を感じる
フェイント ほとんど分からない
☆ファンシーが付くレベルがお勧めだが、高価。フインテンス、ビビットは希少価値が高く、かなり高価となるが、資産価値も期待できる。
③クラリティ(Clarity = 透明度)
【インクルージョン】
結晶内部の特徴
【ブレミッシュ】
ダイヤモンドの外部、表面についたキズや欠けなどの特徴
綺麗な順に
FL フローレス 完璧な透明度 ほとんどない
IF インターナリー フローレス ごく稀に存在
VVS1・VVS2 10倍拡大してもインクルージョン確認は極端に難しい
VS1・VS2 10倍拡大でなんとかインクルージョンを確認 カラーダイヤではかなり良いクラス
SI1・SI2 10倍拡大でインクルージョンを確認
I1・I2・I3 肉眼でインクルージョンを確認可
☆好みの問題を抜きにすると、SIクラス以上が安心。VS以上はもちろん美しいが滅多になく、当然ながらとても高価。SIなら少なくともアイクリーン。
しかし、カラーダイヤモンドの場合、SIクラスでも高価、もしくは欲しいものがない場合も多く、I1クラスも視野に入れる。
I1の綺麗なもの(傷の位置が端の方で目立たない)は、リーズナブルでお得。I1を選ぶ場合は、加工の有無(ほとんど可能)の確認と、傷の位置(目立つ場所ではないか)と種類(カーボン系、クラック?フェザー?)を売り手に確認する。
【カーボン】黒色の内包物、見た目が美しくない
【クラック】ヒビや亀裂
【フェザー】平行な割れやヒビが、半透明に近いい”白い羽”に見える内包物。石の亀裂や欠け部分など大きすぎなければほとんどフェザー。
【クリページ】割れや欠けの大きいもの。結晶方向に並行な割れ。
☆いずれにしても、加工が可能なレベルで、割れる心配のない品質であることだけは、確認したい。
④ カット(Cut = 形のバランスと研磨の状態)
ラウンドブリリアント(1番高価・色は飛びがち)
ハート(人気があり高価)
オーバル(楕円形)
マーキース(楕円の両端が尖らせた型)
ペアシェイプ(雫型)
クッション(ふんわりとした四角)
☆ラウンドのカラーレスでは、エクセレント、ベリーグッド、グッドなどのグレードが気にさせるが、希少なカラーダイヤでは、カットで石目が減ることが好まれない。そのため、グレードはカラーレスのようには、気にされないことが一般的で、カラーダイヤでは大きさとお色が大切にされることが多い。
⑤蛍光
ストロングブルーなど、蛍光が強めのものは、ぼやけて見えるので、マイナス要因になる。カラーダイヤモンドでは、特に蛍光にも注意が必要。
⑥鑑定書(ソーティング)
A鑑と言われるのは次の3つが安心できる